最近のMRIの研究では大規模コホートが主流となり、脳機能・構造・連絡性の特徴や、個人差、精神神経疾患による違いなどが調査されています。そのため多く施設や地域でのMRIデータの収集が必要となります。しかしMRIで得られるデータは、MRIの装置や撮像する方法に依存した系統誤差をもつと言われています。国際脳MRIワーキンググループでは、MRIを用いた研究を多施設間で進めるために、MRIデータから装置特有の系統誤差を除去し、施設間でデータを調和・標準化した分析方法を開発しています。これによって将来、個人差や疾患による特徴づけを精度高く行うことができると期待されます。
●国際脳MRIハーモナイゼーション法
●関連項目