国際脳MRIハーモナイゼーション法


最近のMRIの研究では大規模コホートが主流となり、脳機能・構造・連絡性の特徴や、個人差、精神神経疾患による違いなどが調査されています。そのため多く施設や地域でのMRIデータの収集が必要となります。しかしMRIで得られるデータは、MRIの装置や撮像する方法に依存した系統誤差をもつと言われています。国際脳MRIワーキンググループでは、MRIを用いた研究を多施設間で進めるために、MRIデータから装置特有の系統誤差を除去し、施設間でデータを調和・標準化した分析方法を開発しています。これによって将来、個人差や疾患による特徴づけを精度高く行うことができると期待されます。

 

国際脳MRIハーモナイゼーション法
参考文献
Koike S. et al., Brain/MINDS beyond human brain MRI project: A protocol for multi-level harmonization across brain disorders throughout the lifespan. Neuroimage Clin. 2021 Mar 16;102600.
doi: 10.1016/j.nicl.2021.102600


関連項目

Traveling Subject (TS) 法による機種間差補正法
国際脳TS計測プロジェクト